有休の取得は労働者の権利だから、付与された分全てを取得するのが普通である。
でも実際は、日本の有休消化率は約50%で、世界最下位となっている。
ちなみにブラジル・フランス・スペイン・ドイツは100%となっている。
平均が100%ってすごい。
もっと言うと、日本では年間で平均20日間付与される有休が、上の4カ国では30日付与されるらしい。
レベルが違う…!
なぜ日本では有休がとれないかというという理由の1つに、「職場の雰囲気で有休がとりづらいから」が理由として多い。
有休は申し訳ないこと?
有休をとる際、申し訳ないと思う人が多い。
有休をとった日は家でゆっくりしながらも、「職場の同僚は今も働いている」んだなと感じて罪悪感を感じる。
有休は働いていないのに給料をもらえる権利だと思っている人がいるが、それは間違い。
給料は、出勤日に発生している。
有休は土日など休みの日と同じで、ただ日程を好きにずらせるだけ。
だから、基本的に20日ある有休はもう「好きな日に移せる土日」なので、取得してトントンである。
そして、1日取得できないと1日タダ働きしているのと同じことになる。
これってけっこうキツいことだと思う。
「今週の週末、休日出勤してくれない?振替休日はないし給料は変わらないんだけどさ。」
なんて言われたら、誰でも「は?」と言いたくなる。
でも、有休を取得せず、繰り越せる日数以上に有休を貯めて、結局使えなくなってしまうことに関しては、日本人は疎いらしい。同じことなのにね。
有休を使うことは決して申し訳ないことではないし、全部使って当たり前、という意識をまず持とう。
有休をとる際のメール
有休を取得するための流れは会社によって違う。
僕の会社はスケジューラーに登録するだけなんだけど、丁寧な人は関係者にメールもする。
「○○日に有休を取得させていただきたいと思っております。ご迷惑おかけいたしますが、よろしくお願いいたします。」
みたいに。
思うんだけど、こんなクソへりくだったメールなんて送るから、周りの人も「有休を取ることは迷惑なんだな」と思ってしまうと思う。
「有休を取得させていただきたいと思っております」じゃねえよ。
取得しますって言い切れよ。
「ご迷惑おかけいたしますが」じゃねえよ。
ご迷惑おかけするかどうかも分からないんだから、有休とって次の日出社してそれで迷惑かけてたら何か言えよ。
先輩の有休の取り方を見て後輩も真似をする
あと、スケジューラーには「有休」とだけかけばいいものを、
「有休(通院)」みたいに書く人がいる。
有休の理由なんて書かなくていいのに、忙しい時に有休をとる自分を正当化するみたいに理由を書くんじゃねえよ。
本人はそれでいいけど、周りの人(特に新入社員とか)は「スケジューラーには有休の理由も書かなきゃいけないのか」と思うかもしれない。
そうでなくても、通院のように正当な理由がないと有休をとりづらいな、と思うかもしれない。
1人の悪意ない行動が、周りの人の有休をとりづらくさせている可能性もあるのだ。
有休をとらない職場
結局、有休をとりづらい一番の理由は、「周りがとっていないから」だ。
同じ会社でも職場によって有休の取得率は全然違うからね。
これは我慢大会みたいになってしまっているんじゃないかと思う。
「周りの人が有休をとらないから、自分だけとりにくい」と職場の人全員が思っていたら、そりゃその職場の有休取得率は低迷する。
逆に言えば、誰かが率先して有休をいっぱいとるようになれば、それを見た同僚が有休を使うようになり、連鎖的に皆が有休を使えるようになると思う。
だから、「誰も有休を使っていないから」有休をとらないのではなく、
「周りの人も有休をとりやすくなるように」自分から有休をとる。
自分の上司や部下が有休をとりやすいと思える行動をとる。
そうすると有休を取りやすい職場になり、自分にまわりまわって有休をとりやすくなる。
有休をとってあげよう
日本の職場の多くは、休みをとらない我慢大会みたいになっている。
自分が有休をとるということは、周りの人が有休を取りやすくなる行動でもあるので、
「いいことをしている」という感覚でどんどん有休をとろう。
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