社会人にとって重要な能力の1つに『逃げる力』があると思います。
嫌だと感じることや自分のやりたくないことからは逃げる方が、人生を円滑に進めることができます。
ただし、『逃げる』というのは基本的に悪い意味でとられることが多いです。
ビビって尻尾を巻いて逃げ出したヤツ、とか。
海外では”チキン”と揶揄されたりとか。
だから真面目な人ほど逃げる力を持っていなかったりします。
今回は、逃げる力を覚えてもらって、快適な社会人生活を送る手助けをしたいと思います。
『逃げる』ための基本姿勢
自分が好きじゃない仕事や人間関係から『逃げる』ためには、
『関わりを薄くする』
ことが基本の姿勢となります。
具体的に見ていきましょう。
嫌なヤツから逃げる
性格が悪いヤツ、自分と相性の悪いヤツなどは大体どこのコミュニティにもいるもの。
思い返してみましょう。自分の高校時代、大学のサークル、バイト先、職場…
どこにでも1人くらいは苦手なヤツがいるんじゃないかと思います。
タメ語を使ってくる後輩、
「まだ結婚してないんだっけ?結婚は早い方がいいよ~」と自慢やマウンティングがすごい同級生、
「やってることが全然ダメ。だってさ、」と頭ごなしに否定してくる先輩…
そういう人とは関わるだけこちらが損をするから、当然ですがなるべく逃げた方がいいですね。
ただ、性格がいい人ほどこれが苦手な傾向があります。
ダル絡みをされてもうまく振り払えず、めんどくさいことを頼まれても断れない。
結局、あなたの性格がいいことを知った嫌なヤツは、「こいつには何を言っても許される」とますます思い上がってきます。
この悪循環から抜け出すためには、一度その人に対する態度を変えてみた方がいいです。
嫌なヤツはいつものように嫌がるようなこと・めんどくさいことをを言ってくる。
いつもなら話を聞いてあげたり、場の雰囲気を壊さないように対応しているところですが、
いつもよりそっけない態度をとり、その場から離れられるなら離れましょう。
「冷たい態度をとってしまったな」と思うくらいでも構わない。
とにかく一回、「この人にこういう接し方をすると、冷たい態度をとられるんだな」ということを分からせます。
1回で理解できないようなら2回やります。
それでもだめなら分かるまで。
で、必要な時以外はなるべく距離を置くこと。
性格のいい人ほど、人から嫌われるのが嫌だなと思うかもしれませんが、
その人にたとえ嫌われたとしても残念に思わないでいいです。
むしろ関わりが減るからラッキーです。
会社・仕事から逃げる
会社や仕事に対しても同じです。
嫌だと思うならさっさと関わりを断つ。
ありえない仕事量で従業員をこき使ったり、
残業代をちゃんと払わない企業はたくさんあります。
ブラック企業ほど、「ここでやっていけないようなら他へ行っても通用しない」なんてことを言うようですが、そんなわけありません。
人には向き不向きがありますから。
仕事が全然できなくて怒られっぱなしで、ストレスが体調にも現れてきた友人は、違う仕事を始めたらすぐ順応して、「仕事ができる人」という評価をもらっています。
ブラック企業に、今いる会社が普通なんだと洗脳されるパターンもあるようですが、仕事が楽なホワイト企業の実態も知ってください。

少なくとも僕は、残業代が全部つかない会社はブラックだと思いますよ。
だって従業員が働いているのに給料を払わないなんて、食い逃げや万引きと同じじゃないですか?
『忍耐力』が重要だという間違った教育
子供の頃から、忍耐力がある人は褒められ、それを培うように教育されてきました。
部活動に入って1年足らずで辞めると、「情けない」とか思われますよね。
一番我慢したヤツが一番エライ世界でした。
でも、社会人になってからは逆なんです。
ストレスを受け続けているのに逃げずに立ち向かって、精神を病む人が10人に1人いるのが現状なんです。
学校教育から、嫌なことからは逃げて自分の身を守る方法を教えるべきです。
まとめ
嫌な思いをしているときに、忍耐力を使っても状況はなかなか好転しません。
自分の力(逃げる力)で状況を変える方がよっぽど現実的です。
あなたの人生はあなたのもの。
嫌なことから逃げずに、嫌な思いをし続ける時間はもったいないですよ。
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